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女子トイレに七海が居る……!
義父の言葉を聞いた私は走り出していました。
男子トイレを出て、奥にある女子トイレへ。
足を踏み入れた時――煙たい匂いが鼻の中に入ってきて。
一番奥の個室からは、火の手が上がっていました。
「七海!!」
火災報知器が無いのか、トイレ内は煙が蔓延しています。
私は視界が灰色に霞む中、奥の個室へと近付こうとして――
「動いたら殺すわよ」
「ッ?」
背後から何者かに腕を掴まれ、首に刃物を突きつけられました。
「あなたは……陽子さん? 離して! 今更どうしてこんなことを……?」
私は後ろにいる陽子さんらしき人物に問いかけます。
「今更どうしてかって!? 貴女が子断ちの儀式の邪魔をしたせいで、村の人間たちが次々と呪いにかかって死んでいるのよ! このまま、貴女の娘を生かしておけば、村人全員――私の命だって危ないの! だから――」
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