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「ちょっと、麻衣さん」
「はい……」
「拓也や七海にも、ちゃんとご飯を作っているのかしら? アナタにばかり、栄養がいってるようだけど?」
私の身体をじろじろと見ながら、義母は皮肉めいたことを言ってきます。
自分では、人並み程度には家事をこなしていると思っているのですが。
「全く。小太刀家の嫁として、もう少し、しっかりしてくれないかしらねぇ」
「……すみません」
何をどう反論しても、さらにぐちぐちと返されるだけなので、我慢して耐えています。
義母は、私の夫であり、彼女の息子である拓也が休みの日に家に来ることが多いです。
息子2人を溺愛する義母は基本的に、私に対しては文句の言葉しか口にしません。
その点に関しては半ば諦めていますし、別にいいのですが……。
問題は、その義母が常に性犯罪者の義弟を伴って、私たちの家にやって来ることです。
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