始動の刻~ミネルヴァ編~

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神話古書にはこう記されていた 「天魔が支配する一つの世界が二人の少女により滅びる」と 一人の少女の名を ミネルヴァ・ラ・シルビィという 「なんですって!?」 ここはある地下巨大都市 天魔から逃れるために造られた都市である。 「どうしたの、マリー?」 「いえ、なんでもありません。お嬢様…。」 マリーとは、マリアという使用人の名である。 「それで何でしたの?」 「なんでも、天魔が現れたそうで…。」 思わずため息がこぼれる 「まったく、このセキュリティはどうなってるのかしら!?」 「確かにこの辺りにも、十六年まで出没していたようですし…」 「え…今は居ないの!?」 「ええ、ちょうど奥様が旦那様と付き合い始めた頃から…」 「まぁいいわ…これからスクールにいくから、ディナーは私の口に合うものを厳選しておきなさい!」 「かしこまりました。」 近くに停めてあったリムジンに乗り込む 「それでは行ってらっしゃいませ、お嬢様」 マリーが軽くお辞儀する
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