始動の刻~日向編~

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そう言うと、ママは口が裂け、目は紅く光り、美しい自慢の黒髪は抜け落ち、巨大な二つのツノが生え、爪は鋭く伸びた。 パパは背中からコウモリのような羽が生え、耳が尖っている。目とツノは、ママと同じである。 以前のママとパパの面影は、全くなかった…。 「では…、いただこうか!」 一瞬だった。ママとパパが距離を詰めたのは 「お姉ちゃん!!危ない!!」 突如前に妹が被さってきた。 パパは鋭い手で妹の身体を貫いた。 「いやぁぁぁっ!!」 「ちっ……!」 パパが身体から手を抜いた 妹が私の身体に倒れる 妹の身体には、おおきく穴が穿っていた 「お……ね…い…ちゃ…」 「しゃべらないで‼」 「お姉ちゃ…ん……」 私は必死に穴を抑える 「お願い…!止まって!!」 「お姉…ゲホ……生きて…」 「バカ!縁起でもないこと言わないで!!」
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