ごめんね。

バツイチ

『バツイチなんて珍しくない』

そう、今どきバツイチなんて珍しくはない。
三姉妹で末っ子の私だが、姉の一人も、私と同じバツイチだ。

結婚した相手がとんでもない相手で
やっとの思いで離婚した人もいるかも知れない。
それとは逆に
自分が原因で別れることになった人もいるかも知れない。

私の場合…
離婚の原因を
上手く言葉にできない。

何か理由を付けるなら、きっといくらでも付けられるとは思う。

でも、どれもピンとこない。

どんな理由を考えても
自分に言い訳して言い聞かせているみたいで、結局はわからない。

３年経った今でも、
わからない。
どんな理由でバツイチになったにしろ
きっと、
悔しくて、悲しくて、情けなくて…
涙を流した人は、たくさんいると思う。

不安でどうしようもなく、
いっそのこと消えてしまいたいと思ったことも
たくさんあると思う。

私はそうだった。
今もきっと。

バツイチなんて珍しくない世の中なのに

バツイチになって
愛することも、愛されることもどこか不安で、
平気な顔をしながら
弱い自分を必死で隠している。

守る者のため、
強くならなくちゃと言い聞かせて
ずっと、ずっと
ただそれだけのために
生きてる。

ごめんね、と心の中で言いながら。