風邪の理由

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出来事はくだらない事からだった。 けど、 俺も竜も互いにひかないタイプだから どんどんとエスカレートしてったんだ。 「隼人、まじ意味わかんねーから」 『はぁ? てめぇの言ってる事がおかしんだろ?』 「ふざけんなよ! …はぁ、もういい。 今までありがとな、じゃあな!」 『勝手にしろよっ! ったくまじ意味わかんねぇ!』 竜は、俺に 「じゃ~な」 と言うとホントに荷物を持って 俺んちを出てってしまった。 竜と付き合って1年は経つけど、 ここまで来たのは始めたかもしんねぇ…。 なんで、こんな事になったんだっけ? 理由も見つからないほど小さなこと。 ホントはこんな事に なるはずじゃなかったけど、 親父とも喧嘩しててイライラして 竜に八つ当たりしたんだ。 ・・・はぁ、竜のいない俺の部屋ってこんなに虚しかったっけ? 竜に・・・ 謝ろうかな。 俺が八つ当たりなんか しちまったせいだし・・・ 携帯ッ!! 俺があいつに 電話をかけると・・・ ピリリリリッ・・・ 音の元は俺のテーブルの上。 『竜、忘れてってるし・・・。』
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