どんな君でも

7/12
前へ
/121ページ
次へ
その日から俺は、隼人に嫌われる努力をした。 話しかけてきた時、聞いているのに聞いてないふりをして適当に返事して隼人を怒らせる。 1度怒らせれば簡単だった。 隼人達と遊ばないようにした。 わざと女といる所を見せ付ける。 学校に居る時でも1人で屋上に逃げた。 隼人の事はよく知っている。 だから怒らして、引っ掛けていったら嫌いになっていくことも知ってる。 よく知っているからこそ嫌わすことは簡単だった。 最近、よく眠れていない。 隼人が隣にいないから。 それもある。 思い出したくないのに、寝てるとあの時の夢を見る。
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!

233人が本棚に入れています
本棚に追加