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「知り合いなのか？」
「あ、榎本さん。はい。少し…。お二人供どうしましたか。」
莉玖が僕達の方へ近づいてくる。
「もうっ！莉玖さんも手伝ってくださいよぉ！蓮が一緒に中に入ってくれないのっ！」
「…そうですか。蓮さん、私達のお店嫌い…。」
「え…あ、いや…別に嫌いじゃ……」
莉玖が悲しそうな顔で僕を見つめるから、僕はどうしていいか判らずオロオロしていた。
「では、来てくれますか！」
「う…。」
僕は満面の笑みの莉玖を見て、もはや帰るとは言えなかった。
「莉玖の勝ちだな…。」
美雪の横にいた榎本がボソッと呟いたのには、気づかなかった。
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