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「さあ、行きましょう!蓮さんっ!!」
そう言って嬉しそうに手を差し伸べた莉玖。
「ち…ちょっと待った!…莉玖、そいつをエスコートしてどうすんだよ!?こっちだろ?」
美雪の横にいた榎本が莉玖に言うと、僕と目を合わせて莉玖は真っ赤になった。
「そ、そうです!すみません、間違えました…。」
「……?」
(今の…間違えて照れた…?)
美雪をエスコートして先に歩く赤い顔の莉玖が可笑しくて、僕は後ろで笑いを堪えていた。
「!」
横を歩いていた男の子とふと目が合うと、思い切り目を反らされた。
(まあ…仕方ないか)
そう思いながら、店内へ入っていった。
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