出逢い

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「あら?アナタ初めてのお客様ね?」 シルバーの髪に、品のいいバーテンさんがカウンター越しに話しかけてきた。 「あ…はい。」 (この人…誰かに似てる気が…) 「アタシは北斗。長谷川 北斗よ。よろしくねぇ♪お酒は…!あ、アタシのおススメなんてどうかしら?」 「あ…はい。じゃあ、おススメの奴で。」 僕がそう言うと、シェイカーを振る北斗さんに思わず見惚れていると、あっという間に出来上がっていた。 「アナタをイメージして作った、ウェルカムカクテルよ♪」 目の前に出された、そのカクテルは深く綺麗な青い色をしていた。 「…綺麗ですね。」 自然と笑みがこぼれる。 「ふふっ♪アタシ、人を見る目は確かよ?…にしてもアナタ、とぉ~も可愛いのねぇ♪」 そう言って、僕の頬に北斗さんがそっと触れた。
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