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「蓮!大丈夫だった~?怪我は?」
「北斗~、いくら可愛い男だからって店の中でつまみ食いすんなよな?」
「柊馬!そんなことしてまいわよぉ!ま・だ!!」
背中に花を背負っている様な雰囲気の柊馬と呼ばれた人が、北斗をからかう。
「北斗ちゃ~ん?何を言うつもりかしら?」
「…わかったわよぉ。何も言わないわ。」
美雪と北斗のやり取りを見て、僕は気づいた。
「!そうか…北斗さん、美雪に似てたんだ。」
僕はどうやら口に出していたらしく、周りにいた人達が不思議そうに二人を見比べていた。
「蓮~?私のど・こ・が!北斗ちゃんに似てるって~?」
「失礼ね!」
悪魔の微笑で僕に迫る美雪、一歩後ろに下がると――。
いつの間にか、壁際に追い詰められていた。
「…ぼ、僕の隣にいる時の暖かい雰囲気が似てるなって…!!」
僕がそうとっさに叫ぶと、みんなは苦笑いしていた。
「蓮ったら~♪もぉ、大好きっ!」
そう言って、美雪は僕に抱きついてきた。
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