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『!!』
莉玖と榎本は一瞬固まった。
「やめろ!僕にさわるな!!」
「ほ~んと!蓮ちゃんって可愛いわぁ~♪」
美雪に抵抗する僕に、北斗も抱きついてこようとした。
「北斗ダメだ!」
「北斗さんはダメです!」
莉玖と榎本が僕を守るように間に入った。
「え…?」
「あ…。」
二人は驚いて顔を見合わせていた。
それを見ていたみんなが、唖然としていた。
「…プッ…あははっ!!」
その顔が可笑しくて僕は吹き出してしまった。
『!!!!!』
みんなが僕が笑った事に驚いていたのを、僕は知らなかった。
(驚いた…。)
(な、なんだ今の…。)
(不覚…!)
(うわぁー…。)
(しまった…。直に見ちまった…。)
(…やっぱり、蓮さんが…?)
「あら!笑うと女の子みたいに可愛いわねぇ♪もしかして、その辺の女の子達より可愛いんじゃない?」
「いや…僕は…!」
北斗に言われて、動揺する僕をギュっと抱きしめた美雪。
「美雪…?」
僕が不思議に思って覗き込むと、美雪の瞳から涙が零れ落ちていた。
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