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「ねえ、蓮。今日こそは私に付き合ってもらうわよ!」
僕の前に同僚で幼馴染の美雪が、デスクの上にバンッ!と手を付いて不適な笑みを浮かべていた。
「……。(悪魔の微笑み…)」
僕は視線をスッとパソコンに戻して、作業を始めた。
「ちょっと蓮!今日逃げたら、アナタの秘密…会社中にバラすわよ?」
「なっ…!!」
僕が慌てて顔を上げると、唇が触れそうな距離まで近づいて――。
「もちろん…行くわよね?」
「……わかった。」
僕の顔は多分見なくてもわかるくらい真っ赤になっているだろう……。
昔から、こいつは強引な奴だった。
いわゆる悪友だ。
こいつに関わるとろくな事がない。
嫌な予感がする…。
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