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あの店の前の騒ぎから数日が経った。
「蓮~。機嫌直してよぉ…。」
美雪はあれから僕に謝り続けている。
「もういいって。」
「ホントに~?」
「ホントだ。」
僕は仕事をしながら答える。
「じゃあ、今日も美雪に付き合ってくれる?」
「ああ…。」
「蓮、帰りに迎えに来るからね♪」
「ああ…。……ん?」
僕が顔を上げると、嬉しそうに手を振る美雪が遠ざかっていた。
「何でそうなるんだ!?」
ようやく話の流れを理解した僕が叫ぶ頃には、美雪の姿は見えなくなっていた。
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