本編

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ある日の土曜日の朝、学校の宿題をしていると、お婆ちゃんから電話があった。 『婆ちゃん風邪ひいちゃってさ、子供たちに移しちゃうといけないから、今日だけ店番お願いできないかねぇ』 私は大好きなお婆ちゃんのためならと、快く引き受けることにした。 『それからね、今まで1日の売り上げが千円を下回ったことなくてねぇ。今日も千円お願いしたいんだけど……』 千円だと、10円の駄菓子を100個も売らないといけないんだ。 私は少し心配だったけど、こうしてお婆ちゃんに代わって、今日1日駄菓子屋の店番をすることになったのだった。 歩いて10分のところにあるお婆ちゃんの駄菓子屋に着いてみると、引き戸のガラスに、「病院に行ってきますので夕方には帰ります。お腹が減ったら何でも食べていいよ。それでは、よろしく頼みます」と貼り紙がしてあった。 ガラガラと引き戸を開けると、さまざまな駄菓子が所狭しと並んでいた。 まるで宝石箱みたいだ。 駄菓子以外には、カードダス、大小色とりどりのスーパーボール、ラムネ、アイスなんかも売っている。 私はお婆ちゃんがいつも座っている使い古された椅子に座ってお客さんを待つことにした。 しばらく開け放った引き戸から、外の景色を眺めてお客さんが来るのを待っていると、
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