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『まじで!!好きだよ千夏!!』
電話の向こうで話す奏太君の声はいつも以上に大きく聞こえて、耳が痛くなった。
悩みに悩みはしなかったけど、だいぶ躊躇って出した答えは『YES』だった。
家に帰って、奏太君の講義が終わったのを予想して夕方にメールで返事をした。
直ぐに電話がかかってきて、ケータイを投げそうになって震える手で通話ボタンを押した。
「声大きいよ!!」
『ごめん…俺、嬉しすぎて死にそう。だから…殴って///』
「殴れないよ!!もう///電話切っちゃうよ!!」
顔が火照るような感覚になって、可愛くないことを言ってしまう。やっぱり私は可愛くない女。
『わっ!?ちょっ待て!!切らないで!!明日の夜、会える?』
明日の夜は予定はない…よね?
「予定ないよ?会えそう」
『じゃあ講義終わったら裏門前にいて!!』
「…わかった//」
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