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「本当に休んじゃった…」
休みを申告してみると、社長は直ぐに許可してくれた。
「疲れたんだね…ゆっくり休むといいよ」
おでこに軽くキスすると、許可証に判を押してくれた。
会社のエントランスから出ると、早めの雪が降っていた。
少し寒くて、近くのカフェに入ると、カプチーノを注文してケータイを開いた。
アドレス帳から“彼”のページを開いた。
私はどうしてかこのアドレスを消せない。
奏太…
私の最後で最悪の恋。
4年前にいなくなった、私の最愛だった人。
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