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「奏ちゃ~ん迎えにきたよ~、学校いこ~」
…この呑気な声は。
ガチャッ
「やはりお前か友梨」
ドアを開けた先にいたのはやはり俺の幼なじみの友梨。
「奏ちゃんが遅刻したら困るだろうから今日も迎えにきたよ~」
あぁ…お前は本当にいい奴だな…。だけど
「ありがとな友梨。でもさ、なんで迎えにくるお前まで遅刻してんの?」
「え?遅刻?今日入学式8時30分からだよ?」
…うん。だから遅刻なんだよ友梨。だって今すでに8時35分だもん。
「うん、入学式は8時30分からだよな。じゃあ友梨、今の時間わかるか?」
「え~と…今は8時35分だよ~。………あ」
「…あ。じゃねえ!お前は時計読めないのか!って、そんなんいいから急ぐぞ!」
友梨の手を引きながら全力で走りながら学校へ向かう。
いやぁ清々しい朝だ。
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