221人が本棚に入れています
本棚に追加
勝手に一人で盛り上がり、さっそくクラスで浮いてしまったんだなどと考えていた俺。
まぁいいや、とりあえず席に座るか。まぁ友梨は名字からしてあの空いてる一番前の席だとして、俺の席は……と。
「おい奏汰!お前の席は俺の隣だぜ!」
お、あれは駿じゃねぇか。
今俺を呼んだのは、成宮駿。
中学から一緒の俺の親友で、頭よし顔よし性格よしの強者で、他校の女子からもかなりコクられたりしているが、彼女はなしの謎な奴だ。
「お、駿。お前も同じクラスだったのか」
「あぁ、巧斗もな。まぁなぜかあいつも今日いないが。それにしても、入学式遅刻した上友梨ちゃんと手を繋いで教室にくるなんてお前もやるじゃんか」
巧斗も遅刻か?まぁあいつの説明は今度会った時でいいや。
それにしても駿、俺を誉めても何もでないぜ。などとかっこつけていると、さっき駿から耳を疑う事が聞こえた事に気づく。…ん?手を繋いで教室に?
誰が誰と?
……………。
最初のコメントを投稿しよう!