転生×魔法

―１―

重い目蓋を開けると異世界転生してました。

……。
…………。
………………。

ぶふぅぉう。

おー、危ねえ危ねえ。軽く吹き出しちまった。

とりあえず落ち着こう。どんな事態でも状況整理。これ大事。

え～と。

幼女を守るため命を張った結果交通事故で死亡→目を覚ましたら見知らぬ女性がオレを抱きかかえて、ヴィーナススマイルのバーゲンセール。

･･････。

ハイコレキタ━━━(ﾟ(ﾟ∀(ﾟ∀ﾟ(☆∀☆)ﾟ∀ﾟ)∀ﾟ)ﾟ)━━━!!!

やべえ。マジ、ッベー。

テンションマックスハート！！（？）

ふう･･････。

･･････てか頭痛やべえ。

なにコレ？　死ぬの？

って位痛え。

堪らず泣き出す位痛え。

「おぎゃあ、おぎゃあ」

――おう！？

自分の声にびっくりした。そうか。オレ赤ちゃんになってたのか。

仮にも転生してんだから、当然ちゃあ当然だが。それでも、なんかこう……メッチャ違和感がある。