円尾坂の仕立屋

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翌朝 「昨日は酷かったな…」 「ああ…」 「まさかあんな小さな女の子まで殺されるなんて…」 「しかも今朝見つかった死体のこと聞いたか…?」 「ああ、その娘の父親だったってな… 前に殺された二人も家族だったんだろ?」 「調べたら奥さんと長女だってことがわかったってな…」 「可哀相に…家族四人が次々と殺されるなんて…」 「ああ…可哀相にな…」 江戸の街は悲しみと犯人に対する怒りに満ちていた なぜなら 普通に幸せに暮らしていた家族四人が全て理由も無く殺されたからだ 理由も無く…
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