ヴェノマニア公の狂気

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部屋から急いで出ていく娘の後ろ姿を愛おしそうにヴェノマニア公は見ていた (やっと手に入れたんだ 手放してたまるものか…!) 娘はかつて他の子供達共々ヴェノマニア公を馬鹿にしていた 幼なじみでありながら馬鹿にしていたのだ それでもなおヴェノマニア公は彼女のことが愛おしかった 彼女をどうしても手に入れたかったのだ 「公爵、お連れしました」
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