悪食娘コンチータ

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いつしか館はもぬけの殻に 何にもないし誰ももういない それでも彼女は求め続けた 究極にして至福の悪食 食い尽くせこの世の全て 彼女は自らの右手を見て そして静かに微笑んだ 「マダタベルモノアルジャナイ」 コンチータの最後の悪食 食材はそう彼女自身 食を極めたその身体の 味を知るものはすでにいない
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