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でも、もしもあの男が本当の…。
「しのさん!!」
「!?」
「やっぱりここでしたか」
汗だくで息を切らせた純平がしのを呼ぶ。
「純平…どうしたんだい?」
「はぁ…はぁ……エドガー・グローブ。何かあるんですか?」
「……別に何ともないさ」
しのは平静を装っているのか、あくまでシラを切っているのか。
純平から目を反らした。
「答えてくださいよ」
「何でもないよ…ただ有名人に驚いただけさ」
「…答えろよ」
「な!?」
純平は強気でしのに向かった。
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