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ザァッと、強い風が吹く。
「じゃあ純平…お前さんは真実を知る勇気があるのかい?」
「真実?何の!?」
「何もわかってないか…なら言うのはまだ早いのかもね」
しのは立ち上がる。
そして、右手を前に出す。
「純平…」
「はい?」
「偽りは真実には勝てない」
そう言って、目の錯覚の様にしてしのは消えた。
しのがいた場所だけガラスが割れた様になり、しのは消えたのだ。
「偽りは真実には勝てない?」
偽り?
何かが何かを偽っているのか?
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