583人が本棚に入れています
本棚に追加
/90ページ
そして次の日、ダチの鴫野 聖斗(シノギ セイト)との、待ち合わせの場所…。
(はっ…相変わらず……おせぇ…)
「はぁ…」
俺はイライラしながら、時計を見つつ聖斗を待つ。
いつもの事ながら、彼奴は遅い…遅すぎる。
高校に入学してからのダチで、すげぇ良い奴なんだが…ルーズなんだ…。しかも、方向音痴…。
(まいった…また、ギリギリじゃねぇか…)
昨日の事もあり、俺はどんどんイライラがましていく…。
「祈ぃ~!ごめんなぁ…」
奴は遅れてきたにも係わらず、手を振りながら、こっちに歩いてくるのだ。
まてこら、なんかの嫌がらせですか?
(うをぃっ…走ってくれよ…)
心の中でため息を吐き、片手を上げ振りかえし…。
「あはぁ、遅くなった。」
いつもの笑顔で、詫び入れなからも歩いてくる様子に、諦めすら感じていた。
(こいつには、緊張感の欠片も…無いんだろうな…)
「良いよ。行こうぜ…」
そんな聖斗を知り目に、気にしてい無い様に振る舞い、学校の方へ足を向け歩き出した。
「うん…。祈…、もしかして…昨日…」
聖斗は横に付きて歩きながら、言いにくそうに俺に…聞いてきたのだ。
「ん…あぁ、まぁ…なっ…」
最初のコメントを投稿しよう!