583人が本棚に入れています
本棚に追加
/90ページ
歩きながら、何ともないふりをしながら、答えた。
「………」
聖斗は、それ以上何も言わなくなった。
(ん…またかよ…)
そして数分後、学校について靴箱をあけると、一枚の手紙が目に付き、また嫌な気分に覆われた。
「祈…?」
俺が靴箱を開け、呆然としていると、聖斗に不思議そうな声で呼ばれたのだ。
「ん…あぁ、手紙がなぁ…」
っと、言いつつ取り出して、上履きと履き替えれば靴箱を閉めた。
「そう…じゃぁまた、後で教室行くよ。」
少し嫌そうな顔をしたような気がしたが、それだけ言うと聖斗は、教室へと向かった。
聖斗と俺は、クラス変えで一組と四組に離れたのだ。
靴箱の場所は、同じだが階段は別、一・二組は右の方が教室に近く、三~五組は左の方が近いので、ここで一旦別れになるのだ。
休み時間のたんび、聖斗は一組の俺のとこに、通い積めてるがなぁ。
(ん…誰だろ…!?おっ女だぁ!!!)
手紙を見ながら歩き、裏を返すと女の子の名前…喜ばない訳がない。
初めて貰った、女子からの手紙に上機嫌で、自分の教室へと駆け込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!