【告白~前編~】

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 午前の授業が終わり、昼休みに入れば屋上で、いつもの様に聖斗と昼食を食べながら、手紙を読んでいた。 「祈…女の子で、良かったなっ。」  聖斗が俺の顔を見ながら、嬉しそうに飯を頬張っている。 「あぁ…。」 (まぁ、嬉しいっちゃぁ、嬉しいか…)  そんな聖斗を見れば、次第に実感が沸いてきて、また手紙に目を向けた。  手紙には、“放課後に裏庭で”と書いてあった…。  そして放課後になり、裏庭へ向かうと可愛いらし女の子が、一人大きめな樹木の前に立っていた。  彼女の名前は、奈南月 藍羅(ナナツキ アイラ)で、少し変わってる名前だった。 「奈南月さん?初めましてぇだよなっ」  微笑みながら、相手にゆっくり近付いて、前に立って確認したうえで、頭を下げた。 「あっはいっ!!初めまして、奈南月 藍羅です!」  純情そうに、頬を赤らめながら、微笑みを浮かべられた。 「でぇ、話って?」 (あぁ…女の子って、普通に良いなぁ)  女子は初めてで、対処の仕方は微妙だが、必死に平成を装いながら尋ねた。 「あのっ、その…すっ好き…です。もし良かったら、…付き合って…もらえませんか?…」  恥ずかしいのか、先より更に頬を赤らめた、緊張しているように告白された。
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