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「……う~ん、でも俺…君の事何も、知らないんだよなぁ…」
少し間を置いて、俺は馬鹿正直にいらぬ事を、口にした。
「良いです。これから、知っていって貰えば…」
俺の言葉にも、めげずに微笑み掛けてくれる。
(そうゆう…事なら、まぁ…)
「解った…良いよっ。よろしくぅ。」
相手の言葉を信じた俺は、その日から彼女と付き合う事になった。
正直初彼だけど、何とかなるよな。
それから数日、彼女といるのがほとんどで、当たり前だが聖斗とはあまり、話して居ない。
聖斗も、何やら遠慮しているようで、教室にもあまり顔を見せなくなっていた。
「ごめんねぇ、今日用事あって…先に、帰って良いよぉ。」
昼休み彼女が、教室に訪れ何かと思えば、俺は仕方ないからと頷くと、彼女は走り去って行った。
(ん~久々に、聖斗誘ってみっかなぁ)
っと、思いながら聖斗の教室へ足を向けた。
「聖斗ぉ~居るかぁ?」
思えば、聖斗の教室にきたのって、初めてなんだよなぁ。
(ははっ…)
「祈っ!!どうしたぁ?」
流石の聖斗も、俺の訪問に驚きを隠せない様子で、駆け寄って来た。
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