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「ん~彼女用事あるみたいでさぁ、聖斗は空いてるか?」
聖斗の反応に、苦笑いを浮かべながら、誘ってみた。
「…部活あるけど…、終るの遅いよ?」
聖斗は、ルーズな上に方向音痴だが、サッカー部だったりする。
上手いけどさぁ、俺は身長で引っかかって、あえなく諦めることに、部活はしていない。
俺の誘いに、何故か切なそうな顔で答えた。
(ん?変なの…)
「いつもの事だろ?別に、本でも読んで待ってるから…良いぜ。」
聖斗の様子に、俺は不思議そうに思いながら、返した。
そして放課後、図書室へ行けば俺は、本を開いて読み始めた。
何冊か、読み終え時計を見上げると、六時を回っていた。
(そろそろ、終るかな…)
思いながら、本を片付け図書委員に、頭を下げ図書室を後にした。
聖斗に教室で、待つように言われ、夕暮れ時教室で一人ポツンと、待っていた。
(何か…眠っ…)
思うが早いか、一瞬で眠りに落ちてしまった。
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