【告白~前編~】

6/8

583人が本棚に入れています
本棚に追加
/90ページ
「ん~彼女用事あるみたいでさぁ、聖斗は空いてるか?」  聖斗の反応に、苦笑いを浮かべながら、誘ってみた。 「…部活あるけど…、終るの遅いよ?」  聖斗は、ルーズな上に方向音痴だが、サッカー部だったりする。  上手いけどさぁ、俺は身長で引っかかって、あえなく諦めることに、部活はしていない。  俺の誘いに、何故か切なそうな顔で答えた。 (ん?変なの…) 「いつもの事だろ?別に、本でも読んで待ってるから…良いぜ。」  聖斗の様子に、俺は不思議そうに思いながら、返した。  そして放課後、図書室へ行けば俺は、本を開いて読み始めた。  何冊か、読み終え時計を見上げると、六時を回っていた。 (そろそろ、終るかな…)  思いながら、本を片付け図書委員に、頭を下げ図書室を後にした。  聖斗に教室で、待つように言われ、夕暮れ時教室で一人ポツンと、待っていた。 (何か…眠っ…)  思うが早いか、一瞬で眠りに落ちてしまった。
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

583人が本棚に入れています
本棚に追加