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俺は何が起こったのか、直ぐに理解出来なかった。
目を見開けば、聖斗の顔が見えない位近くにあり…唇への感触に、キスだと…気付いた…。
俺はあまりの息苦しさに、酸素が足りず不意に口を開けてしまい、その瞬間待って居たかのように舌が差し込まれたのだ。
「んっ!!んんっ…!!」
肩を掴まれていて、あまり身動きがとれず、足は聖斗の足に絡めとられ…。
聖斗の舌は容赦無く、乱暴に口内を弄ってきた。
「んんっ!!!」
そんな、聖斗の舌を噛んでやった。
「っ―…!?…祈っ…」
慌てた様に、舌を抜き…かなり怒った顔で、俺を睨みつけてくる。
俺は見た事の無い、聖斗の顔にビク付き、無意識に目から涙が流れていた。
「……」
聖斗は無言で、俺の流した涙を舐め取ると、俺の両腕を掴んで、頭の上へ片手で一束にした。
「なっちょっ、何考えてっ!?んんっ!!!」
聖斗の空いた手は、ポケットからハンカチを取りだし、あろう事か俺の口の中へ、それを螺込んで来た。
そして、俺のズボンのベルトを外したかと思えば、腕を縛り上げたてきたのだ。
「うんんっ!!!」
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