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(声が…出るっ…)
目をギュッと瞑り、必死に歯を食い縛り、蕾からの感覚に耐え…。
「祈…入れるよ…」
聖斗の熱い声が聞こえたと同時に、蕾から指が引き抜かれた。
「ひっ…はぁ…はぁ…なっ!?」
その声と感覚に、目を見開き聖斗の顔が、近付き口を塞がれ…。
聖斗は自分の自身を取り出し、俺の蕾へ押し当てゆっくり挿入しだし…。
「んっ!?んんっ…」
蕾からの感覚に、背中をのけ反らせ、目から涙が流れ、口の中へ舌が侵入し俺の舌を絡めてくる。
その行為に、敏感に躰を震わせ、自身の限界も近付いてきた。
(やばっ…視界が…ぼやけて…)
兄とは違い、無理矢理なはずの行為は、なぜか優しく切ないもので、俺の躰は聖斗と一体になって行くようだ。
「んっ…ふんっ…んんっ…」
蕾の奥まで入り、ゆっくりと抜き差しをしだし、俺は無意識に自ら腰を聖斗の動きに会わせるように、動かしだしていた。
こんな事は、初めてでいつもの兄の行為は痛いもので、どうしてこんなにも気持ち良いんだろう。
(っ…まじ…やばい…)
「ふっんんっ…ふぁっ…んっ…」
口付けの合間に、口の端から声が漏れ、聖斗は容赦無く、口内で舌を動かしてくる。
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