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次に目が覚めると、俺は自分の布団の中だった。日付も変わり、ずっと眠っていたらしい。
お袋に聞いた所、俺は貧血で倒れたと、聖斗が家に連れて帰ってきたらしい。
(律儀な…置き去りも…嫌だけど…)
家から出る時に、お袋が『今日聖斗君、一緒に行けないんですってっ』って、言ってたなぁ。
(逃げたのか…)
学校に着き、教室へ向かいながら、考えていた。
(おかしい…)
放課後になっても、聖斗は顔を出さず。俺は一人で、帰ることにした。
そんな事が3日続き、俺は奴の教室へ出向いてやった。
「えっ?…彼奴なら、風邪ひきでここ2・3日やすんでっよ…」
(なんだとぉ!!)
知らないっ、そんな事聞いてないっ。
俺は慌てて、聖斗の家まで向かった。
3日前の事など、すっかり忘れていた。
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