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そして着いた先は、体育館。
(良かった…間に合ったぁ…)
「あっありがとう。」
礼を言うと、相手は軽く手を振り、自分の席であろうそこに、腰を下ろした。
(もしかして…同じクラス…)
少し驚き俺も自分の、席に行き腰を下ろした。
数十分後、教室に入ると…道案内をしてくれた子が、出席順で椅子に座っていた。
(まぁ…同じ列なら…同じクラスか…)
「さっきは、ありがとう。」
道案内をしてくれた彼の席まで行き、微笑みながら礼を言った。
「んぁ…気にすんなよ。」
(可愛い…)
彼は俺の言葉に、微笑み返してくれた。
「うん…あっ、俺鴫野 聖斗よろしくぅ。」
自己紹介をしていない事に気付き、とりあえず名前を言った。
「おうっ、俺は新庄 祈。よろしくなぁ。」
微笑んだまま、返事を返してくれた。
新庄君は、本当に可愛い人なんだ。
ホームルームも終り、皆帰り仕度をし始めた。
「なぁ、聖斗だっけ?一緒に帰んない?」
俺も、帰り仕度をしていると、新庄君が話し掛けきた。
(まじ…)
「…良いの?」
顔を上げ、不思議そうに俺は、聞き返した。
今まであまり、友達と言う者に縁がなく、一緒に帰ろうとか、初めて言われた。
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