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「ん?何言ってんだよ…俺達ダチじゃん。」
新庄君は楽しいしそうに、“友達”と言ってくれた。
「うん!」
俺は、嬉しくてしかたなく、満面な笑顔で答えと思う。
友達が、出来た。
それから、“祈”と呼び捨てて良いと言われ、家が近い事から登下校を一緒にし始めた。
「祈?…顔色あんま、よくないなぁ…。」
ある朝、祈の顔色が良く無い事に、気付き声を掛けてみた。
(どうしたんだろう…)
「ん…何でもねぇよ、大丈夫だっ。」
俺の声に気付き、顔を上げ微笑んで見せては、くれたけど…どこと無く…影を残した。
学校に付き、二時間目の体育の授業が始まり、ランニング中…祈は倒れた。
「祈ぃっ!!??」
俺はこれまでにない、慌てぶりで祈に駆け寄った。
「…っ…!…」
苦し気に眉を寄せると、動かなくなってしまった。
(んっ!?…はっ!!…)
太ももに伝う赤い…血…、俺は他の奴らが来る前に、首に掛けてたタオルで急いで拭い、祈を抱き上げた。
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