【入学式~番外前編・聖斗~】

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「ん?何言ってんだよ…俺達ダチじゃん。」  新庄君は楽しいしそうに、“友達”と言ってくれた。 「うん!」  俺は、嬉しくてしかたなく、満面な笑顔で答えと思う。  友達が、出来た。  それから、“祈”と呼び捨てて良いと言われ、家が近い事から登下校を一緒にし始めた。 「祈?…顔色あんま、よくないなぁ…。」  ある朝、祈の顔色が良く無い事に、気付き声を掛けてみた。 (どうしたんだろう…) 「ん…何でもねぇよ、大丈夫だっ。」  俺の声に気付き、顔を上げ微笑んで見せては、くれたけど…どこと無く…影を残した。  学校に付き、二時間目の体育の授業が始まり、ランニング中…祈は倒れた。 「祈ぃっ!!??」  俺はこれまでにない、慌てぶりで祈に駆け寄った。 「…っ…!…」  苦し気に眉を寄せると、動かなくなってしまった。 (んっ!?…はっ!!…)  太ももに伝う赤い…血…、俺は他の奴らが来る前に、首に掛けてたタオルで急いで拭い、祈を抱き上げた。
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