【入学式~番外前編・聖斗~】

6/8
前へ
/90ページ
次へ
「先生…、ごめん寝ちゃたぁ。」  保険医のとこへ行き、苦笑いを浮かべ、頭をかきながら言い。 「いえいえ、貴方の担任の先生には、連絡しておきましたよ。」  微笑みながら、言葉を返してくれた。 「あっ、あんがとっ。…まだ、起きないんだぁ…。」  俺は礼を言い、祈に視線を走らせながら、呟く様に言った。  なんか…、やな感じだなぁ。聞きたいけどさぁ、踏み込めねぇ感じがする…。  祈には、何があんだろ…。 「…そうですねぇ。起こして、差し上げてはどうです?」  不意に掛けられた言葉に、俺は一瞬戸惑ったが小さく返事をし…祈のところへ戻った。
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

583人が本棚に入れています
本棚に追加