【偽りの兄弟】

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 食事も終り、兄は先に二階へ上がっていった。  俺は、お袋を手伝いで食事の片付けをしてから、急いで二階へ上がった。 「兄さん?」  部屋の前に立って、戸を軽く叩きながら中に居る兄に、声をかけた。 『…入れよ…』  少し間があいてからの、兄の返事…少し何時もとちがって、聞こえた。 (何だろ…)  不思議に思いながらも、戸を開け中へ入れば、俺を見ながら…怪しい笑みを浮かべる兄がいた。 「なっ…何っ…」  そして兄は俺に、手招きをしてきたので…、嫌々ながらも近付いた。 「…わっ!?なっ!!…」  いきなり腕を引かれ、前のめりに倒れた俺は、バランスを崩し…兄の膝を又越える様な体制で、座っていた。 「ふっ…やっぱ、良いなぁ…」  鼻で笑いながら、後ろに回す手でスカートをまくり上げれば、下着に手を入れきた。  そして、濡れてもいない俺の密部へと、無理やり…指を入れてきた。 「っ!!…うっ」 (いっ…てぇ)  兄の服を掴み、痛みに耐え…声にならない声を出すが、唇を噛み締めて必死に声を殺した。 「すぐ、入れてやる。」  そして兄の言葉を聞きた俺は、悪寒が走り…ギュッと目を瞑った…。 (これが…張れたら…嫌だっ…)  声を親に気付かれる…そんな事は、絶対いやだっ。
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