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「もぅ、ちょっとかなぁ」
ゆっくり立ち上がり、呟きながら部屋へと消えていった。
(片付いてないな…)
半分片付いていれば、良い方だろう。
あのマイペースさは、変わることはないのだろうかと思う…。
飯の支度が出来たので、聖斗を呼びに部屋へ向かった。
「・・・・」
ゆっくり部屋のドアを開け呼ぼうとしたが、半分…いや半分以上は片付いてる様子を眺め。
(そんなに、荷物もないのに…)
若干呆れた顔をしていれば、俺に気付いた聖斗が振り向いた。
「あ、もう少しだよ~」
聖斗にとったら、もう少しであろう。俺より少ない荷物が、へるのは明日の晩か…。
「そうか、飯出来たけど?」
怒る気さえ、起きないよ…。お前の笑顔は、大仏様か…。
(ま、信じてやるよっ)
「食べるっ」
嬉しそうな顔で、言うその姿は犬みたいだぞ…。
ひとまず飯を食って、残りは明日する事にしたのだった。
「聖斗?」
一緒に風呂に入ったのに、先に出てしまった聖斗は、布団の中で丸くなっていた。
(どうしたんだ?)
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