【可愛くは…ない//~番外編・初物?聖斗~】

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「…なんでも…ないよ」  顔も上げず少しこもった声が聞こえて、ゆっくり近付いてベッドに腰を下ろした。  まぁ思い付くところは、無いわけではない。 「そうか?」 (やっぱり…持たないかな…)  聖斗は兄との事件以来、あまりしようとしないのだ。気づかっての事なのか、しても前戲が長い。  優しくしようと傷付けまいと、しているようで…。 (物足りなかったんだよなぁ…)  布団の中から、出てくる様子がないので、俺から潜り込んでみた。 「わぁっ!?いっ祈っ、どうしたの?」  腹に腕を回し抱き付いて、密着してみたのだ。  驚く聖斗は、必死で平静を装っているようだ。 (驚いてる驚いてる) 「んー…、抱き付いてるんだけどぉ」  何気ない素振りを装い、背中に擦り付きながら呟く。 「そっ…そぅ。」  心臓の音が背中から、耳に伝わって鼓動が早く、心拍数が上がっていってるようだ。 (可愛い奴…今日は俺から、攻めてやろうかな)  抱き付いたまま、腹の辺りで手を動かして、右手で胸元を探り、左手を下へ伸ばし。  俺はだんだん楽しくなってきて、いつもしてもらってるように、攻めようとした。
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