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「…?…ん?んんっ!?」
(どうした…だっ!?)
口を離して聖斗の顔を見れば、何かを考えている様な顔をしていた。
俺は不思議そうに首を傾げれば、腰に腕を回されそのまま引き寄せるように、力が入るのを感じたと同時に、聖斗からの口付けを受けた。
いきなりの事で驚いた俺は、息継ぎの為に少し口を開けば舌がねじ込まれた。
「んっんんっんぅっ…んっはっ…はぁはぁはぁ」
(いっ息が…酸素が…)
口内で味わう様に蠢く舌に、弄られていた。急な事で呼吸のタイミングを逃し、苦しくなれば聖斗の服を引っ張って、口を離させた。離れた瞬間、大きく息を吸い、乱れた呼吸を整え始めた。
「祈…、欲しいっ」
するといきなり、抱きついてきて…何かと思えば、嬉しいような微妙な気持ちになった。
(のわっ!?…まっまぁ、俺が煽ったわけだしね)
俺は自ら誘った事を思い出して、少し申し訳なく思いながら、背中に手を回して軽く叩いた。
「いいよ。俺も、欲しいし…な」
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