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「離れろ、電気ショックを掛ける!」
胸をマッサージし続け額の汗を拭う白衣の手に握られたものに恐怖する。
「3、2、1、」
ドン!
ゴム毬のように一也の全身が跳ねた。
モニターが緩やかな曲線を描き出す。
「……一也」
―――死ぬな
目の前からいなくなるなんて許さねえ。
「一也」
「一也っ!!」
叫び声は全身から熱となって眠り続けようとする一也を揺すった。
―――ピッ
電子音がひとつだけ鼓動した。
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