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怒らせた訳じゃなかったんだ…
ホッとしたのも束の間。
「夏菜って2年生の藤堂勇太のことが好きなんでしょ??」
「……はっ?!何で知って…!」
「俺の彼女になって。藤堂のことなんて本気じゃないだろ?」
「私は勇太の事が好き!本気だからね!」
そう言って私は教室から走って出た。
急いで玄関に向かうが、遙に捕まってしまった…
そこにいきなり先生が現れ、遙の手が離れた。
その瞬間、私はまた走って玄関に向かう。
急いで出て行くと………
勇太が私のことを待っててくれていた…。
「待っててくれたの?!ありがとう!」
「いいえー!先輩は仮にも女の子ですから危ないかなと思ってー」
「仮にもってなにさー!ひどーい!でもまぁいいや♪早く帰ろっか!」
私は早くここからいなくなりたい気持ちもあり、勇太の背中を押して学校から出て行った。
「先輩ー?さっきはなんであんなに急いで出てきたんですか?」
「いや……それはその………早く帰りたいなーって思って…ね?」
「かなり怪しい言い方ですけど笑」
「そこは気にしないでねー」
……私は何もなかったように振る舞ったけど…バレたかな?
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