―プロローグ―

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「フォース・ガーデン史」 ―むかしむかし、フォース・ガーデンという、それはそれは大きな国がありました 国には、王さまがいました キング・ダイヤ クイーン・ハート クイーン・スペード キング・クローバー 四人はとても仲がよく、国はいつも平和でした ところがある日、晴れていた空が突然黒くなり どこからともなく城に、"ファントム"と名乗る男が来たのです ファントムは言いました 「我が名はファントム この国を支配しに来た 国を渡せ 渡せなければこの国を滅亡させる」 王たちは答えました 「国は渡せはしない 大切な国民たちもいる 国を愛しているのだ」 ファントムはその言葉を聞くなり、攻撃をし始めました 王たちは戦いました 大地が揺れだし、天が四つに裂け、戦いは三日三晩続いたのです 先に倒れたのはファントムでした 続いて王たちも次々に倒れていきました 国の勝利でした しかし王を失った国民たちは深く悲しみ 国は四つに分かれてしまいましたが、救ってくれた王たちを讃え、いつまでもこの国に平和が続くように祈りました それからというもの、このフォース・ガーデンには悪いことが一切起きなくなったのでした
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