4/19
前へ
/136ページ
次へ
話しかけながら、すでに揃っているいつものメンバーをぐるっと見渡す。 このメンバーが揃うのは、夏休みに皆で飲んだ時以来。 約一ヶ月ぶりだ。 「元気元気! ほら、前話した人と付き合うことになってさ~もぅ毎日幸せ!」 真っ先に口を開いたのは、千絵。 メンバーいち元気で、常に恋する可愛い女の子。 さっき手を振ってくれたのもこの子。 「いいなぁ千絵は。 私なんか夜中までバイトでさぁ、もう眠くて死にそう」 そう話す瑞希は、私と同じ一人暮らし組。 メンバーいちの頑張り屋で、しっかり者のお姉さんみたいな感じ。 「まじ? 夜中までバイトして1限とか、俺絶対無理!」 そしてメンバーの白一点。 俊太郎は、陽気で気さくな奴。 女の子の多い学科だからか、私たちみたいに女の子の中にポツンと一人男の子が混じってるグループは、この学科には少なくない。 見た目も可愛くて人懐っこい俊太郎は、私や千絵や瑞希からしたら、女友達みたいなものなのかもしれない。 友達になって一年半しか経ってないけれど、この三人といるのはすごく居心地が良くて、私はこの三人が大好きだった。
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加