【NL】210号室【社会人×従姉妹】

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  なんだよ。じゃあわざわざここに来る意味なんてねぇじゃねえか。つーか何で来てんだよ。はるとんとこ行けばいいじゃねぇか。 明日菜の戸惑った声をBGMに口角を上げていた俺は、そこではた、と気がつく。 …そうだよ。はるとんとこ行けよ。何でここに来てんだ。 「翔ちゃん……」 顔を上げれば今にも泣きそうな明日菜と目が合った。 一瞬チクリと胸が痛んだ気がしたが、今の俺はそんなことに構っている暇はない。 「明日菜。お前のそれは家族の好きだよ。俺にはわかる」 「………っ!ちがっ」 「違わねぇよ。だってお前、俺といるよりはるとって奴といる方が楽しそうだったじゃねぇか」 俺の言葉に明日菜は口をパクパクとして、それ以上言葉が出ないようだった。 ほらな?決まりだろ。 「お前は俺への好きを恋愛だと勘違いしてただけだよ。」 ついに明日菜は俯き黙り込んでしまったが俺は言葉を紡いでいた。 あれ…何で俺笑ってんだ?  
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