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「翔ちゃんおかえりー!」
部屋に帰ると一人の少女、つーか俺の従姉妹が玄関まで俺を迎えにきた。はぁ、何で居んだよ。
俺は荒田 翔馬。普通に会社勤めのリーマンだ。
「…ただいま。明日菜離れろ。重い」
「翔ちゃんひどいっ。女の子に重いなんて言っちゃダメなんだからっ」
で。こいつが従姉妹。間宮 明日菜。確かまだ学生だったはずだ。叔母さん達が心配するからと何度叱っても、どういう訳かこいつは懲りずに俺の部屋にやってくる。つーかスペアキー返せ。
いつの間に機嫌を治したのか、鼻歌なんて歌いながら明日菜は俺の腕を引き歩く。
リビングまで来るとフワリといい匂いが漂ってきた。今日はなんだ?
「翔ちゃん早く座ってっ。じゃーん♪今日はハンバーグにしてみましたー!」
「へぇ。見た目は大丈夫そうだな。いただきます」
はっきり言って明日菜は料理がうまい。味なんて心配する必要もなかったりする。
じゃあなんであんなことを言ったのかと言えば…、まぁそこは察してくれ。
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