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明日菜と二人和やかに会話も挟みながら食卓を囲む。主に明日菜の話に俺が相槌を打ってるだけだが。
幼い頃からの付き合いで、妹のような存在の彼女の笑顔には俺も癒される。
元気すぎるのは少し考えものだが、それでも仕事で疲れた俺に向けられるあの笑顔には心地よさも感じていたり。
と、明日菜が少し拗ねたように俺を呼んだ。
「もうー、翔ちゃんてば聞いてなかったでしょー。」
「あぁ悪い。何て?」
「だからー、春斗がね」
………は?
「はると…?」
「うん。仲良い友達なんだけどね」
いやいや。仲良いって…。
それ男の名前だろ?
まさか彼氏…
いやいや!そりゃ明日菜だって彼氏の一人や二人くらい!いや、二人もいちゃマズイけど。
だいたい。お、俺が口挟むようなことじゃないだろ。
そうだよ。俺がとやかく言うことじゃ…。
「へぇ。どんな奴なんだよそいつ。」
「え?どんな…?うーん…」
無理だ!やっぱり何か気になる!
何で?そんなもん俺にもわかんねぇよ!
アレだろ?妹に悪い虫が付いたんじゃないかっていう兄心みたいなもんだろ!
とにかくはるとって誰だよ!
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