1/6
前へ
/203ページ
次へ

リアルは退屈で単純でくだらないことだらけで。 そして、私はびっくりするくらい子供で、そして、同じ様に周りも子供だった。 突出することや遅れをとることは命とりで、みんな「同じくらい」の世界でウロウロと生きていた。 運命的な出会いとか、小説みたいなハプニングが、実際にはあるなんてことはなくて… 毎日が誰かに決められた筋書通りに過ぎている様な気さえしていた。 だから、その時の私はどんな些細な出来事でも、神様に感謝せずにはいられなかったんだ。
/203ページ

最初のコメントを投稿しよう!

69人が本棚に入れています
本棚に追加