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とある建物の一室。
薄暗いこの部屋の中央には巨大な円卓と10の席が並べられている。
黒を基調としたこの部屋を照らすのは蒼い光だけ。
「申し訳ありませんわ。少々時間がかかってしまいまして」
そこに中世の貴婦人のような女が入って来て、席に座る。
これで全ての席が埋まった。
「ああ? こっちが何分待ったと思ってやがる。申し訳ねぇって気持ちがあるならその卑しい身体で払えよな!」
暗くてよく見えないが、若い男が下卑た言葉を発する。
「ウッド・ガルザ=ウルヴズ。お前には"申し訳ない"の"も"の字の欠片もありませんわよ? おーほっほっ!」
「な! 、てめぇ!」
「そのくらいにしたらどうだい? 話が進まないよ」
奇抜な服装をした男が仲裁に入る。
やはり顔は見えない。
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