妄想世界の勇者様、別世界の魔法使いなあの子

4/12
前へ
/26ページ
次へ
時間というものがゆっくりになったのがわかる。 そう、言うなら一瞬の出来事であるそれが、 観覧車でゆっくり一周しているくらいの間に思えるような…、 言い換えればスーパースローカメラみたいな? そんな感じ。 そうしている間に、 床が見えてきた…あぁ、ぶつか バギィッ! 大胆な床へのキス。 床が壊れるか顔が壊れるか、 見た人ならそんな事を言うだろう。 それほど美しい背負い投げ…それが今起こったことの正体だった。 そうやって俺の意識はゆっくりと途切れていく。 …いつも思うが…弟にこんなことしやがって…、いつか俺死ぬぞ…。 そうして完全に意識は途切れた。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加